ワタクシの履歴書 その3
小学生にとって「苦い」こととはなにか。それはもう、単に「苦い」と表現するしかないのです。「苦い」の代表とはなにか?それは例えば、父親が夕飯時に美味しそうに飲んでいるビール。母親が一人でいつまでも味見しているゴーヤの野菜炒め。この人たちの恍惚とした表情を見て、「おいしくなさそう」と判断することなど、ぜっったいにムリです。だって、本当においしそうなのですから。それを見て幼いワタクシは、「苦い」とはコドモにはわかりにくいけど、判ったら「チョーかっちょいいものなのだ」と信じて疑わなかったのです。でも、どうがんばっても、判らないのです。ほんのひとくち口にいれさせてもらったビールは、苦いというより涙がでそうなほど不味かったし、初めてゴーヤを食べた感想は、「こんなの人間の食べ物じゃないやい」というものだったからです。幼いワタクシにとって、「苦い」と「不味い」はほぼ同じでした。そして、その理屈で言えば、コーヒーは括弧でくくれば「苦い=不味い」の方程式に当てはまってしまうのです。なのに、例の「だばだー♫・だー・だばだー♫・だばだー」のコマーシャルではワタクシのだあいすきな錦織健さま(こうみえてもワタクシは、渋い小学生だったのです。と,言っておきます)が、本当においしそうに、コーヒーなるものをお召し上がりではありませんか。
つづきはまた今度。コーヒーのおともならクルミのバターケーキだとおもっている、ケーキ屋だけど全然甘い汁を吸えないオーナーが、本日も全力でお送りいたしました。
佐賀市西古賀のケーキ屋 luce
[住所]佐賀県佐賀市川副町西古賀247-6
[電話番号]0952-45-9543
[営業時間]10:30〜20:30
[定休日] 火曜日
[最寄り駅]佐賀駅
[アクセス ]佐賀市営バス 犬井道・大詫間線「西古賀」下車すぐ